日本生鮮経営研修
日本の生鮮企業のきめ細かな運営、惣菜・即食商品の開発、管理技術は、中国の小売企業に生鮮経営の未来を示しています。
一堂は中国の小売専門メディア「第三只眼看零售」と共同で、中国の小売経営者を対象にした日本生鮮テーマの研修を実施しました。
日本の生鮮分野の第一線の専門家を招き、さまざまな角度から生鮮経営の要諦を解説していただきました。
参加者は、内モンゴルの草根児零售集団、鮮易派科技物流、嘉百楽、海南旺佳旺など中国の小売企業の経営幹部です。
第1回:ヤオコー
1957年創業。「地域の消費生活を豊かにし、地域文化の向上に貢献する」を理念に、「豊かで楽しい食生活を提案するスーパーマーケット」として知られています。
28期連続の増収増益を達成し、営業利益率4.2%は業界平均2.1%の2倍。日本のスーパーマーケット業界の成功事例です。
テーマ:「日本の生鮮スーパーの人材マネジメント」
- ヤオコーのビジネスモデル
- 生鮮食品の仕入れ、加工、陳列、店舗運営
- 生鮮食品のサプライチェーン構築
- 店舗の人員配置と管理
- 人件費の管理とパート・アルバイトのマネジメント
第2回:ローソン
ローソンは日本第2位のコンビニエンスストアチェーンで、国内に約13,992店舗を展開し、中国、インドネシアなど海外でも大規模なチェーンを運営しています。
テーマ:「ローソンの即食商品開発と店舗運営モデル」
- ローソンの成功要因
- 売上高・粗利・純利益のデータ分析
- 店舗開発と運営の基準
- 品揃え・販売戦略、店舗運営管理
- サプライチェーンの構築と管理
第3回:無印良品
無印良品は2017年、東京・有楽町の店舗に初めて青果売場を開設しました。農薬や化学肥料を使わない、あるいは最小限に抑えた農家から直接仕入れた青果を扱っています。
産地直送・自然な野菜というコンセプトのもと、2階の「Café&Meal MUJI」と連動し、1階の野菜を使った季節のスープを味わってから食材そのものを買って帰れる仕掛けになっています。
テーマ:「無印良品の生鮮戦略」
- 無印良品誕生の背景とブランド理念
- 業績低迷期の事業改革と社内運営体制
- 店舗の標準作業マニュアル「MUJIGRAM」
- 店内の商品陳列と物流体系
- 生鮮売場とレストランづくりのポイント
第4回:オーケー
オーケーは1967年創業。東京・神奈川を中心に100店舗以上を展開し、日本のスーパーマーケット顧客満足度調査で7年連続1位を獲得、2位の会員制スーパー・コストコを上回っています。
無借金経営で年率30%の成長を続ける、収益性の高いローコスト経営の企業です。
テーマ:「生鮮スーパーの水産部門 ― マーケティング・運営・現場管理」
- 日本の水産物流通の仕組み
- オーケーのサプライチェーン・物流体系とその管理
- 水産物の品質・鮮度管理と商品化加工
- 売場づくりと集客の工夫
- 人員配置と人件費の管理
第5回:流通経済研究所
1966年設立。国内外の市場と流通を研究する専門機関です。
小売、生鮮、物流、業界動向、消費者行動を中心に調査・研究・実証を行っています。
この分野の優れた研究者が多数在籍し、その調査データと研究成果は日本の企業や行政の参考とされています。
テーマ:「日本の生鮮業態とビジネスモデルの分析」
- 日本のスーパーマーケットにおける食品流通の概況
- スーパーの生鮮食品の商品化政策
- 日本の消費者の生鮮購買行動とスーパーの対応
- 日本の代表的な都市型小型スーパーの事例分析
- スーパーマーケット流通の未来
第6回:ヤマトグループ ― 日本最大の物流企業
・物流センターとコールドチェーンの現地視察
1919年創業の日本最大の物流企業で、宅配便の先駆けです。国内に70以上の物流センター、延べ27万平方メートルの拠点を持ち、きめ細かな「宅急便」のサービスで「世界で最も優れた運送会社」と評されています。
視察した厚木ゲートウェイは同グループの物流拠点のひとつで、日本で最も先進的なコールドチェーン物流センターを備え、独自技術の特許も取得しています。
東京の商業エリアと地域密着型スーパーの視察
行程には、まいばすけっと、ミニピアゴ、マルエツ プチ、東急ストア フードステーションなど地域密着型の小型スーパーのほか、銀座、蔦屋書店、無印良品の旗艦店、伊東屋など話題の業態の視察も組み込みました。

