消費の高度化が進むなか、中国の外食企業には、商品を磨き、サービスを見直し、あらゆる面で顧客満足度を高めることが求められています。業界の手本ともいえる日本の外食企業から学べることは少なくありません。
2018年12月、ネスレ中国の一行は一堂(いちどう)の手配で日本の外食企業を集中的に視察しました。ブランド運営、チェーン・フランチャイズ管理、商品開発、セントラルキッチン運営をテーマに、日本の経営者・専門家と意見を交わし、現場を訪ねています。
ダイヤモンドダイニング
テーマ:「外食企業のマルチブランド戦略」
1996年設立の、日本の外食業界を代表する企業です。グループ12社で425店舗、150を超えるブランドを展開し、高級和食、鶏料理専門店、テーマレストランなど業態も多彩です。東証一部上場で、2018年の売上高は450億円に達しました。
「100店舗100業態」を掲げ、日本の外食業界でマルチブランド戦略の先駆けとなりました。
数多くのブランドとSKUを抱えながら、どうやって利益を安定して伸ばしていくのか。同社には独自の方法論があります。
ワタミ
テーマ:「チェーンレストランの管理モデルと店舗ごとの差別化」
1984年創業。日本最大級の居酒屋チェーンで、グループ全体の店舗数は730店、うち海外は約80店です。
徹底した標準化による再現性の高い出店モデルが、ワタミの成功を支える大きな要因のひとつです。
Fungo
テーマ:「話題店の商品開発とブランドマーケティング」
東京で話題の飲食ブランドを手がける企業です。創業者はアメリカの食文化に日本ならではの要素を組み合わせ、アップルパイ専門店「GRANNY SMITH」やサンドイッチとベーカリーのレストランなど、日本の若い世代に支持される業態を生み出しました。
セントラルキッチン設計の専門家 高橋賢佑氏
テーマ:「日本のセントラルキッチンの現状と設計のポイント」
食品施設計画研究所 代表。日本を代表するセントラルキッチンの専門家で、一級建築士、SQFコンサルタントでもあります。セブン-イレブン、ファミリーマート、イオンなど、コンビニエンスストアや大手スーパー向けのセントラルキッチンの設計を手がけてきました。
第一人者と直接対話し、セントラルキッチンの設計思想から管理の仕組み、運営のノウハウまでを体系的に学びました。

